21世紀最後の「金星の太陽面通過」が6月6日に

 先日の金環日食に続いて、明日の6月6日も、珍しい天体ショーが見られます。金星が太陽の前を通過する「金星の太陽面通過」が日本全国でみられ、今世紀では今回が最後の機会だそうです。日食は太陽、月、地球と並んだときにおきますが、金星の太陽面通過は太陽、金星、地球が並ぶもの。金星や水星は「内惑星」、つまり地球よりも内側を公転している惑星。したがって、タイミングによっては,地球から見て太陽と重なり,その表面にシルエットとなって動いていくのが観察できる。これが「太陽面通過」、あるいは「日面経過」とよぶ現象。水星の太陽面通過は、天体望遠鏡を用いないと観察できないが、金星は、太陽の30分の1ほどの大きさがあり、金環日食の観察で用いた日食グラスを使うと太陽面にぽつんと真っ黒なほくろのような金星のシルエットを認めることができるそうです。日食観察用プレート、捨てないでよかった・・。

 金星が太陽面に入りこむのが午前7時過ぎで、以後約6時間半、太陽面をゆっくり移動していく全過程が全国で観察できるようです。