31年振りの貿易赤字

 今日発表された2011年の貿易収支は、31年ぶりの赤字に転落。31年前に続く過去2番目の赤字幅だそうです(31年前の赤字は、第2次オイルショックの石油価格の高騰による赤字です)。そして去年の赤字の原因は、なんといっても東日本大震災の影響で、サプライチェーンの寸断し輸出が減少したこと、原発事故で火力発電燃料の輸入増加といったところでしょう。急激な円高による海外移転も影響しています。
 この赤字発表を受けて、円安が進んでいます。このまま円安基調になるのかどうかはわかりませんが、これまで当たり前だった工業製品の輸出で支えてきた産業構造の大きな転換点になる可能性はあると思います。2012年は、あとから振り返ると、どんな年だったと言われるようになるのでしょうね?