お寺さんのゆるキャラ

 仏教界でもゆるキャラ人気に便乗〜・・・ではなくて、あやかろう・・・じゃなくて・・・。ひこにゃんに代表される「ゆるキャラ」ブームが、仏教界にも影響を与えているそうです。各地のゆるキャラの注目度を図る人気投票に参加したり、宗派だけでなく、寺院のおひざ元の門前町で誕生したり。「うーん、それは不謹慎だ!」との批判も一部にはあるようですが、若者や子供たちに少しでも仏教への関心をもってもらおうと、お寺さんのゆるキャラたちは今日も活動しています。

鸞恩(らんおん)くん
 宗祖親鸞の七百五十回御遠忌(ごえんき)法要に合わせ、ハスの花の「蓮(れん)ちゃん」、お経をつづった勤行(ごんぎょう)集の通称にちなんだ「あかほんくん」とともにデビュー。

ブットン(仏恩)くん
 難波別院(大阪市中央区)のゆるキャラ。仏恩(仏の恵み)を忘れないようにとの願いを込めたキャラ。

おりんちゃん
 浄土真宗本願寺派西本願寺京都市下京区)の門前町ゆるキャラ。仏具のおりんに似せた顔をたたくと「チーン」と音が鳴る。

なむちゃん
 
 浄土宗の宗派キャラ。信徒向けの機関紙に連載されている4コマ漫画の主人公。職員の遊び心をきっかけにぐんぐん知名度が上がり、総本山知恩院京都市東山区)で営まれた宗祖法然の八百年大遠忌(だいおんき)法要では境内に着ぐるみが登場した。

しょうぐうさん
 天台宗ゆるキャラ。宗祖最澄の言葉「一隅を照らす」(社会の一隅にいながら、社会を照らす生活をする)を元に名付けられ、着ぐるみはできて間もない。宗派は「ゆるキャラではない」という立場をとっており、担当者は「寺院のイベントや宗教関連の集まりに出てもらう程度。グッズも販売していません」と話している。