大晦日に西尾維新JOJO

 今日は、10000歩以上歩きました。それほど寒くなく散歩日和でした。散歩の途中で本屋さんに寄ったら、西尾維新さんの「OVER HEAVEN」を見つけて衝動買い。正確には「JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN」のタイトルで、週間ジャンプ連載の「ジョジョの奇妙な冒険」のノベライズ本です。
 化物語シリーズで人気の西尾維新さんが、自身も相当なファンだと認めている、週間ジャンプ連載の荒木飛呂彦さんの「ジョジョの奇妙な冒険」のノベライズ本を出すということで、出版前から話題になっていました。2011年12月21日発売の新刊です。
 西尾維新さんらしいのは、この物語の語り手は、漫画での主人公の、空条承太郎ではなく、その敵役のDIOにしているところです。同時期に発売された西尾維新さんの化物語シリーズ、「恋物語 ひたぎエンド」でも、ヒロインのひたぎや主人公の阿良々木暦ではなく、語り部が敵役の貝木泥舟でしたが・・・。物語は100年間海の底にいたDIOが蘇ったのちに、日記のような記録を残していたという形でDIOの視点に立った流れになっています。最後のDIO空条承太郎の対決のところは、西尾さんらしい解釈ですね。JOJOファン、西尾ファンのかたは必読ですが、それ以外の方は、コミックの「ジョジョの奇妙な冒険」を読んでからにしたほうがよいかもしれません。ノベライズですから、新展開とかあるわけではないですが、視点を変えるとこんなにもイメージが変わるのかと感心しきりです。それにしても、なつかしいスタンド名がズラズラ出てきて、また原作読みたくなっちゃいました。表紙や挿絵の荒木飛呂彦さんのイラストもいいです。